「剣道」は野球・サッカー等スポーツと異なり、日本古来の武士道の伝統に由来する 「武道」の一つです。その究極の目的は、「剣道を通じて心技体を鍛え、人格を磨き、 道徳心を高め、礼節を尊重する人間を形成する」(日本武道協議会制定)ことにありま す。即ち、「礼節」と「感謝」を大切に剣道の修練を通じて、「お互いの人格を高めて 行く道」と考えています。それを実現するために、1)剣道に必須な基本動作 2)基 本稽古 3)礼節と感謝の念の醸成 を柱に指導しています。
最初は、原則マンツーマン(時と場合により複数)で決まっている所作事と剣道に必 須な基本動作を繰り返し指導します。そして、初心者の基本動作を一通り習得した時点 で剣道着と袴を着装し、技術レベル向上と共に剣道具(面・小手・胴・垂れ)を着装し て稽古することになります。
基本稽古は、錬度向上の土台となる重要な要素です。毎月指名を受けたスタッフ(高 段者)が考えた指導テーマと稽古メニューで実施指導します。複数指導者の指導を受け ることで剣道の幅を広げることを目指しています。
これらと同様に重要なことは、「大きな声で挨拶をし、感謝の気持ちと思いやりの心 をもって人に接する」よう指導しています。子供・大人に関係なく「おはようございま す」「こんにちわ」等の挨拶、或いは「ありがとうございます」の感謝の言葉をはっき りと言うことは人と接する上で必須のことです。「大きな声を出す」ことは、日常生活 はもとより剣道上達にも重要な要素として指導しています。
剣道を志す人たちが「交剣知愛」(こうけんちあい)と「心常車座」(こころつねに くるまざ)の精神の元、技量向上を目指して部内者・部外者を問わず分け隔てなく歓迎 され、ともに切磋琢磨し学び合える場でありたいと願っています。